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痛風の合併症:糖尿病

糖尿病は、痛風の人に合併しやすい病気です。糖尿病は一度発症すると治らない病気なので、一生つきあっていかなければなりません。

糖尿病は、過食や肥満、運動不足、内分泌系の疾患などにより、血液中のブドウ糖を細胞内にとり込んでエネルギーとして利用するときに働くインスリンというホルモンが不足して、血液中のブドウ糖が過剰になる病気です(2型糖尿病)。

また、インスリンを分泌する膵臓のランゲルハウス島のβ細胞が壊れてしまい、インスリンが欠乏して血糖値が上がるために糖尿病になるタイプもあります(1型糖尿病)。

糖尿病になると、細い血管に障害が起こるので、目の網膜や腎臓の糸球体などの血管がおかされて、網膜症、腎症などの合併症を発症させます。


インスリン

インスリンは、血液中のブドウ糖(血糖)の量を調整するホルモンで、膵臓の中に分布しているランゲルハンス島といわれる組織から血液中に分泌されます。

インスリンは、血液中のブドウ糖が体の組織にとり込まれるのを促進します。そしてブドウ糖が多すぎる場合には、肝臓でグリコーゲンにかえて貯蔵させてブドウ糖を下げるように働きます。

また、肝臓内に蓄積されているグリコーゲンがブドウ糖に分解されることを防ぎます。したがって、膵臓に障害が起こってインスリンの分泌が減少すると、血液中のブドウ糖がふえて血糖値が高くなり、やがて糖尿病になります。




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痛風の合併症:尿路結石

痛風の合併症の一つに、尿路結石があります。腎臓で作られた尿は、尿管を通って膀胱に入り、尿道から体外に排泄されます。

この尿の通り道である尿路にできた結石を尿路結石といい、痛風患者の10~30%にみられます。痛風や高尿酸血症の人にみられる結石は、尿酸が原因になる結石だけではありません。

尿酸結石は、腎臓で尿の中の尿酸が結晶を作ってだんだん大きくなり、小さな石のようになったものです。これは尿酸結石と呼ばれ、成分の約50%が尿酸で、そのほかにリン酸、シュウ酸、カルシウムなどが含まれています。

尿酸値が高くなり、尿中に排泄される尿酸の量が多くなるほど、結石ができやすくなります。腎臓でできた結石は、尿路を流れておりていきますが、大きさが6mm以上の結石になると、途中で尿管に引っかかってとどまり、激痛や血尿の原因となることがあります。

結石が見つかった部位によって、腎杯結石、腎孟結石、尿管結石、膀胱結
石、尿道結石、前立腺結石といいます。

尿管結石は、ほとんどが腎臓から落ちてきた結石が原因ですが、膀胱結石の場合は、そのほかに排尿障害などが原因で膀胱にたまった残尿に結石ができることがあります。

結石が腎臓にあるうちは、自覚症状はほとんどありませんが、尿管結石では激痛を起こし、息ができないほど苦しむことがあります。これは疝痛発作と呼ばれ、多くの場合、腰やわき腹を中心に下腹部が痛み、結石が尿管のなかを移動すると、痛む場所も変わっていきます。

移動する結石が尿管を傷つけたり刺激したりするので、血尿が出たり、頻尿、排尿痛などが起こったりすることもあります。尿酸結石は、X線を透過するためにX線撮影をしてもほとんど写りませんが、超音波検査を行えばとらえることができます。

尿路結石の治療は、泌尿器科で行う結石が小さいときは、水分を大量に飲んで尿といっしょに自然に排泄させる方法がとられます。

その場合、出てきた結石が保存できたら、医師にみてもらいましょう。結石の成分を分析すると、結石のできた原因がわかることがあります。

結石が大きい場合は、内視鏡を使って結石をとり出したり、体外から衝撃波を結石に照射してこまかく砕く方法が用いられ、恩者の苦痛や負担を軽減した治療を行うことができます。




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痛風の合併症:高脂血症

空腹時の採血で、次の3つの検査値の一つでも該当していれば、脂質異常症(高脂血症)と診断されます。

①LDLコレステロール値が140mg/㎗以上
②HDLコレステロール値が40mg/㎗未満
③中性脂肪値が150mg/㎗以上

高尿酸血症と脂質異常症(高脂血症)は、インスリン抵抗性が共通の原因になっていると考えられています。実際、痛風患者の40~70%が脂質異常症(高脂血症)を合併しています。

コレステロールと中性脂肪コレステロールは、細胞膜の材料やホルモンの原料になるなど、わたしたちの生命活動になくてはならない物質です。

食べすぎや運動不足などで過剰になると、動脈硬化や高血圧症、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病の原因になります。

コレステロールは、HDL、LDL、VLDL、カイロミクロンなどに分類されますが、なかでも動脈硬化と密接な関係にあるのがHDLとLDLです。

��DLは、血液中の余分なコレステロールを回収して肝臓に運ぶ働きをしていることから善玉コレステロールと呼ばれ、LDLは、動脈硬化の原因になることから悪玉コレステロールと呼ばれています。

人間の体は、食べ物から摂取した糖質や脂質をエネルギーとして使い、余ったものを中性脂肪として脂肪細胞や肝臓に蓄えておく仕組みになっています。

エネルギーが不足すると、この中性脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解されてエネルギーとして使われます。また、中性脂肪がふえると、HDL(善玉コレステロール)が減ります。



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痛風の合併症:腎障害

痛風の合併症で、直接の関連性があると考えられているのが腎障害です。

痛風が原因で起こる腎障害を痛風腎といい、以前は、痛風腎による腎不全と尿毒症が、痛風の合併症による死亡原因のトップを占めていました。

痛風による腎障害を早期に発見するには、尿や血液のチェックが必要です。

腎臓の役割について腎臓は、握りこぶし程度の大きさで、腰の高さの位置に左右1つずつあります。腎臓は血液中の老廃物や水分を糸球体でろ過して尿を作ります。原尿はそのまま体外に排泄されるのではなく、尿細管で原尿中の尿酸やタンパク質、水分などの必要な成分が再吸収されてから膀胱に送られます。腎臓は老廃物を体外に排泄させ、体内の水分の量を調節する重要な役割を果たしており、水をたくさん飲んだときには尿の量を増やして体内の余分な水分を排泄させるので、尿は薄くなります。逆に、水の摂取が少ないときには、体内の水分を確保するために尿の量を減らすので、尿は濃くなります。血液中の尿酸が過剰になると、腎臓の組織に沈着するので、腎臓の細動脈が硬化し、血液をろ過して老廃物を尿に捨てる働きが低下します。そのために一度に排泄できる老廃物の量が少なくなるので、薄い尿をたくさん作って排泄しなければならず、体内の水分をどんどん尿にします。そのため、体内の水分が足りなくなるので、のどが渇くようになります。

動脈硬化を併発するとさらに腎障害が進むさらに腎臓の機能が低下すると、老廃物を排泄できなくなって腎不全を起こし、尿毒症という危険な状態になります。

現在では、血液中の老廃物を人工的に排出させる血液透析や、腹膜透析(CAPD)といって、腹膜の中に透析液を注入して老廃物をろ過し、排泄する方法が普及したために、尿毒症で命を落とすことは少なくなりました。

また、痛風のほかに糖尿病、高血圧症などを併発していると、さらに腎障害が進行します。以前は、腎障害に対しては有効な治療ができないことが多かったですが、最近はすぐれた降庄薬ができたために血圧管理がよくなり、腎臓を守る薬も出てきています。これとは逆に、腎臓に機能障害が起こると、高血圧症や動脈硬化、脳や心臓に血管障害があらわれることがあります。

痛風をはじめとした生活習慣病は、お互いに影響し合って症状を悪化させるので、痛風になったときは、腎障害や糖尿病、高血圧症などの合併症を防ぐ治療が重要になります。




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