空腹時の採血で、次の3つの検査値の一つでも該当していれば、脂質異常症(高脂血症)と診断されます。
①LDLコレステロール値が140mg/㎗以上
②HDLコレステロール値が40mg/㎗未満
③中性脂肪値が150mg/㎗以上
高尿酸血症と脂質異常症(高脂血症)は、インスリン抵抗性が共通の原因になっていると考えられています。実際、痛風患者の40~70%が脂質異常症(高脂血症)を合併しています。
コレステロールと中性脂肪コレステロールは、細胞膜の材料やホルモンの原料になるなど、わたしたちの生命活動になくてはならない物質です。
食べすぎや運動不足などで過剰になると、動脈硬化や高血圧症、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病の原因になります。
コレステロールは、HDL、LDL、VLDL、カイロミクロンなどに分類されますが、なかでも動脈硬化と密接な関係にあるのがHDLとLDLです。
��DLは、血液中の余分なコレステロールを回収して肝臓に運ぶ働きをしていることから善玉コレステロールと呼ばれ、LDLは、動脈硬化の原因になることから悪玉コレステロールと呼ばれています。
人間の体は、食べ物から摂取した糖質や脂質をエネルギーとして使い、余ったものを中性脂肪として脂肪細胞や肝臓に蓄えておく仕組みになっています。
エネルギーが不足すると、この中性脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解されてエネルギーとして使われます。また、中性脂肪がふえると、HDL(善玉コレステロール)が減ります。