内臓脂肪と脂質異常

内臓脂肪は体内の余剰エネルギーを脂肪という形で蓄える組織です。脂肪はグリセリンと3つの脂肪酸が結合した物質で中性脂肪とも呼ばれます。

 内臓脂肪が肥大化すると,脂肪組織から脂肪酸が遊離脂肪酸として放出され,一部はエネルギーとして消費されますが,肝臓に流れ込んだ遊離脂肪酸は脂肪に変換され,血液中に放出されます。

 その結果,血液中の中性脂肪は増大し,高中性脂肪血症となるのです。この中性脂肪と善玉コレステロールは反比例の関係にあり,中性脂肪が増えることにより,善玉コレステロール量が減り,動脈硬化が促進されます。

             untitled.bmp

 高血中脂肪はレムナントリポタンパクを増加させ,これが動脈壁の緊張を亢進させると共に,血管内皮接着因子を発現させ,動脈硬化が促進されます。

 一方で肝臓で合成される脂肪は,血液中に放出されますが,それでも多くなりすぎると肝臓の中に脂肪が蓄積され,これが過剰になると脂肪肝と言われる症状になります。



 
Design by Free WordPress Themes | Bloggerized by Lasantha - Premium Blogger Themes | cheap international calls